【モバイルマーケティングオービック代表 稲嶺盛裕さん】
もう何年前のことでしょうか。電子政府がらみの話題で、お隣韓国がIT先進国として紹介されていました。なかでもショックを受けたのが、当時、といってもたった5、6年前のことですが、お隣、韓国では携帯を使った電子決済の仕組みが進んでいて、たとえば地下鉄運賃を携帯で支払って携帯電話料金と一緒に引き落としされる、といった仕組みが既に普及しているといったものでした。一方の私たちは、せいぜいメールを使って「すごいすごい、便利になった」と喜んでいたころのことです。
今では、日本でもオサイフ携帯やEdy搭載などで携帯決済は当たり前になりました。それだけでなく、ケイタイ小説でミリオンセラーがでたり、モバゲーがヒットしたり、ワンセグ対応を使って街中でテレビを見たり、ミュージックダウンロードが当たり前になって、CDの売上が大打撃を受けたりと、もはや携帯電話がなくては世の中が動かないぐらい。ビジネスの現場でも、webサイトと同時に携帯サイトをつくり記事を同時配信するのは、当たり前のことになっています。
じゃあ、携帯サイトをうまく使いこなせているかというと、自信をもってハイといえる方は意外に少ないのでは…。ということで、今回、メルマガ第1号の「オキナワのシゴト人」では、モバイル・マーケティングの第一人者であるモバイルマーケティングオービック代表の稲嶺盛裕さんに、「携帯マーケ最前線 クライアントと密着したサイト運営で実績」と題して、お話をお伺いしました。
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山原 − 今日は、連休前のお忙しいところお時間をとっていただいてありがとうございます。例年だと今頃は梅雨の気配で、連休中の天気が心配されるんですが、最近いい天気が続きますね。貯水率も50%前後ということで水事情も心配です。
とはいっても、連休が「晴れ」だと観光客の皆さんも活動的になって県内の観光関連の皆さんも助かるのではないかと思います…。(と、前振りをしたところで)早速ですが、稲嶺さんは、モバイル・マーケティングの専門家として活躍されているわけですが、モバイル・マーケティングっていったいなんですか。ちょっといきなりな質問ですが…。単に携帯サイトを作っているのとは、違う…?。
稲嶺 − ええ…。簡単にいうと、携帯サイトを使ってクライアント企業の皆様に誘客の仕組みを提供し、売上アップのお手伝いをする、という仕事です。
もちろん、携帯サイトづくりもお手伝いしますが、サイトづくり自体が目的ではなくて、あくまでも携帯を使った誘客の仕組みづくりと、実際の運営に力点をおいてクライアント企業様にお手伝いさせていただいています。
山原 − 誘客の仕組み、というと具体的にはどんなイメージになるんでしょう。たとえば、携帯を使ったキャンペーンなんかをやったりするんですか?
稲嶺 − もちろん、携帯はキャンペーンも得意ですよ。キャンペーンのなかでも、携帯がいちばん強みを発揮するのは、消費者参加型のキャンペーンですね。

たとえば、実際のユーザーの声を携帯サイトにアップしてもらったり、クイズ形式で、正答者にその場でクーポンをダウンロードしてもらったりといった“双方向”、“即時”のコミュニケーションを行っています。
携帯の強みは、実は、この即時性にあるんです。サイトのURLをたとえばQRコードで取得してもらったら、どこにいてもすぐにアクセスしてもらえる。ユーザーが思い立った瞬間に、コミュニケーションが成立するという特徴は、携帯ならではのものではないでしょうか。
山原 − そうですよね。パソコンのホームページだったら、デスクにいかないと開けないけど、携帯はお風呂に入っているとき以外は身体から離さない、という方がとても多いですからね。
稲嶺 − キャンペーンのようなイベント性のある使い方だけでなく、メルマガを使ってユーザーやファンの方との継続的なコミュニケーションがとれるということも、携帯の強みです。
ただ、気をつけなければいけないのは、携帯の場合、あまり頻繁にメールを送りすぎると、逆に離脱率が高くなってしまうということがあって、さじ加減に注意する必要があります。パソコンメールは、読まなくなってもメーラーには残しておく方が多いのですが、携帯の場合は、パケット代との関係があって、すぐに登録解除されてしまい、そこで関係が切れてしまうということがありますので。
山原 − で、稲嶺さんの仕事は、こういった消費者とのコミュニケーションをお手伝いすることである、と。
稲嶺 − そうですね。企業の広報・広告担当者の方というのは、大変にお忙しい方が多い。そこで、私たちは、ご担当者様に代わって、携帯を使ったマーケティングの企画立案から、実施・運営までを実際にお手伝いさせていただいています。
具体的な流れとしては、たとえば、チラシを使ってキャンペーンの告知を行い、チラシを見ていただいた方のなかから、そのキャンペーンに興味を持った方を、QRコードを通して携帯サイトに誘導する。そこからは、クーポンなどで即、来店につなげたり、あるいは、メールアドレスを登録していただいて、クライアント様のセールスにつなげていただいたりという、大きな流れとしては、こんな感じ。
山原 − 携帯サイトというと、最先端のITツールのイメージがあるのですが、チラシを使ったりもするんですね。
稲嶺 − 携帯は、意外に紙媒体との相性はいいですよ。チラシというと、なんだか古臭いイメージがありますけど、URLを知ってもらうには一番のツールではないでしょうか。
折込だけでなく、店頭でも、店置きのチラシから携帯サイトにアクセスしてもらってメルアドをいただくことによって、その後の見込み客づくりが可能です。
もし、その場で購入していただけなくても、コミュニケーションをとり続けることで、顧客化することができるわけです。たとえば、クーポンを発行したり、新製品の発売やキャンペーンの告知をしたりといった方法ですね。また、そうした直接効果以外でも、口コミを誘発する仕掛けづくりも得意です。
山原 − 携帯の場合、まずはアクセスしてもらう、ということが鍵になりますから、そういう意味で、チラシと連携も効果があるんですね。
稲嶺 − そうですね。この分野については、これまでいろいろ仕掛けてきましたから、ノウハウには自信があります。チラシに、ただQRコードを載せればいいというものでもなくて、携帯サイトに誘導するためのキャッチコピーの利かせ方などで、ずい分レスポンスが違ってきます。
山原 − それは、そうなんでしょうね。お客様に行動を起こしてもらうには、やはりキチンとした仕掛けが必要なんですね。
ところで、携帯というと、若い人がターゲットというイメージがありますが、どうなんでしょうか。
稲嶺 − やはり比較的、若い方の利用が多いのは事実ですが、みなさん思われているような十代中心ということではありません。実際には、30代前後からのレスポンスが多いですね。商品の価格帯としても、意外に幅があって、新車のキャンペーンやマンション販売などでも実績があります。その場合には、直接購買客としてではなく、見込み客化が中心になります。
中でも、実店舗との連動は、最も得意とする分野ですね。実際にPOSでの来店分析でも右肩上がりで来店者数が増えて、ご担当者様から高い評価をいただいているケースもあります。
山原 − 総務省が、昨年7月に発表した資料では、モバイルビジネス市場は11,464億円(2007年)と前年比2,179億円(23%)の増加だそうです。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2008/080718_4.htmlこれからも企業にとって携帯の利用は、どんどん進んでいくんでしょうね。

稲嶺 − それは、自信をもってそうだといえます。携帯ネットの利用者も、着実に伸びていますし、やはり消費者に一番身近なコミュニケーションツールとして、今後も活用されていくのは間違いないと思います。
ただ一方で、日本の携帯市場は、世界的に見ても独自の発展を遂げています。その中で昨年、ソフトバンクモバイルがapple社のiPhoneを発売しました。私の周りでも実際にiPhonを使っている方をチラホラ見かけるようになっています。パソコンだけだったwebが、プラットホームを携帯に移して独自の発展を遂げたように、iPhoneという新しいプラットフォームのもとで、これまでにない姿に変わる可能性があります。
この動きの中で、モバイル・マーケティングにどんな可能性があるのか、チャレンジしていきたいと思っています。
山原 − 今日は、大変、面白いお話を聞かせていただいてありがとうございます。これからも新しい動きがありましたら、ぜひ、教えてください。
(那覇市金城町、オービックの事務所にて)
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モバイルマーケティングオービックの情報 http://www.mm-ovic.com/index.html 有限会社 モバイルマーケティングオービック
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